符号の一致

第28話 符号の一致

 符号の一致。今回は、その説明を行おう。

 『キリスト教』の、『艱難辛苦かんなんしんくの七年の後に、イエス=キリストの復活』と、2020年から始まったコロナ禍と、2026年の『丙午』までの七年間。

 『仏教』の、『56億7000万年後にお釈迦様の復活』と、強引だが、『コロナ≒567』と『千の風』と、『蔓延まんえん万年まんねん』の一致。

 『2026年』に、何かがありそうなことは確かだ。

 俺はその時に、『公開処刑』されるのだろうか?

 そうか、それが『天界』に魂を売る時の条件か。

 ならば断わる。母より先に死んでは、亡き父にあの世で説教される。

 その代わりに『レ〇〇〇ト教』の教祖にしてやると?

 そんなおぞましいもの、お断りである。

 あの時の俺は、薬が抜けて、どうかしていた。

 『公開処刑』を傑作だと笑ったし、悍ましい手段による犠牲者の救出を、安請け合いもした。

 よりにもよって『レ〇〇〇ト教』にターゲットを絞ったりもした。

 もう嫌だ。この世に存在していたくない。

 でも一方で、『生きたい』と願った時に受け取ったエネルギーを無駄にしたくないと云う思いもある。

 ――来世があるのが嫌なのだ。来世に、俺をどうか存在させないで欲しい。

 どうせ、来世があったら、来世でも俺をサタン扱いするのだろう?

 ああ、卯辰はついに上がったよ。――熱が。

 暑すぎて、熱中症の症状の一種だろう、38℃まで熱が上がった。

 そんなものが上がったって、俺には何の得も無い。

 本気かジョークかと問われたら、半分本気で半分ジョークだと言おう。

 ユーモアは必要だ。故にジョークも必要だ。

 手加減しない為に、本気であることも重要だ。

 普段、大人しくしているから誤解されがちだと思うが、俺は案外、ノリは良い方である。

 ただ、歌は恐らく二度とまともに歌えない身体になってしまったが。

 呪いは、強烈だった。

 或いは、からかわれても上手に流すコツでも知っていれば、サタンにならずに居られたかも知れないが。

 坊主頭を『ハゲ』とからかっていた諸君、まさか、『ハゲ』でお悩みではあるまいな?自業自得と云うものだが。

 俺も、ある程度は自業自得だった。ただ、損な役割を押し付けてきたのは、俺に関わった皆だ。

 もしかしたら、ワンチャンス、逃れる手段はあったのかも知れないが、それを忠告してきた友人の言葉を、俺は軽んじた。

 だが、サタンは俺一人じゃない。少なくとも、他に3人は居る。

 敢えて名は挙げないが、日本に二人、他国に一人は最低でも居る。

 内一人は、呪いの発動を近年知った。

 中でも問題なのは、他国の一人だ。――世界を滅ぼせるだけの権力を握っている。

 物騒な話だから、これ以上は語るまい。

 『最強最悪の魔王』と呼ぶに等しいのは、その他国のサタンだ。

 果たして、『火のX日間』は来るのだろうか?

 今後の言動は、慎重を期する必要がありそうだ。軽率な言動は自らの首を絞める。

 そう、俺は覚悟したのだった。