八国史 〜風の章〜 アイヲエル・ウィンドは、ある日、いきなり旅立った。 旅する理由は、『世界を見る為』。 他の各国の情勢を観察し、即位後の統治の役に立てたかった。 特に、迷宮に関する施策を学んでおきたかった。 アイヲエルが旅に出る条件として付き添いに旅立つのが、二人。 アイヲエルの師匠であり、『天星国』元星王ヴィジー・セレスティアルと、アイヲエルの婚約者たる、『光朝国』王女ミアイ・ライトの二人だった。 が、ミアイの同行の許可が出る前に、アイヲエルはヴィジーと共に旅立った。 アイヲエルは戦力として足りないところを、奴隷を買う事によって補い、 まずは『風神国』の迷宮に潜るところから始めた。 だが、迷宮を巡る事により、数々のアクシデントに見舞われる。 しかも、各国の迷宮施策を学ぶだけでは無く、領地経営の様子と、それに応じた施策も学ぶ必要があった。 これは、アイヲエルが立派な神王になるまでの、一大旅行記である。 01:突然の旅立ち 02:残されたミアイ 03:アイヲエルの旅