第86話 笑われる位が
何故、『善』を行うのがこんなに難しいのか。
甚だ疑問でならない。
恐らく、と云うか間違いなく、『地球さん』が『魔王堕ち』したのは原因として大きいだろう。
今現在、復旧しているかどうかは判らない。
そうか……確かに、『全』を行うのは難しいよな。
ならば、まず『イチ』から始めなければならない。
――はて？引っ越さねばならぬだろうか？
ソレは難しいな。当分、引っ越す予定は無い。
と云うか、また『イチ』から始めるのは、一抹の不安がある。
出来れば、『ナナ』位からやり直したいところだ。
だが、ソレも難しそうだ。
ならば、『ロク』からやり直したい。
『ロク』の象徴たる牡丹は、獅子身中の虫への特効薬だ。
だからと云って、自分自身の人格の一つに、強過ぎる『呪い』を掛けるなぞ、やり過ぎにも程がある。
『手加減するな！』との教えを受けて来たが、もっと、丁度良い位の全力を発揮出来れば良かったのにと思う。
『ロク』過ぎても困る。特に、三重に『ロク』であるのは大きな問題がある。
もっと突き抜ければ、もっと良いのかも知れない。
中途半端に『ロク』過ぎるのが、一番タチが悪い。
辰年産まれでない者よ、他人ごとでは無いぞ？
辰の月、辰の日、辰の刻……。辰の方角まである。
だが、辰(ドラゴン)が縁起が悪いのは、本来、基督教圏内だけである。
中途半端に入り込んできたこの宗教の、何と縁起の悪い事かよ。
日本には、古来からある神道さえあれば、宗教はソレで十分である！
仏教さえも要らない。
だが、創作活動を行う上では、ソレラも活用されているのだろうな……とは思う。
それでも、聖人君子と呼ばれる人間の、何と傲慢な事かよ！とも思う。
そもそも、自分の行いを『善』と言い張る事の傲慢さは、目を覆う程のものがある。
かと言って、自らの行いを『悪』と見做すと、気持ちが悪くなって、何も出来なくなる。
露首相は、自身の『気持ち悪さ』に、吐き気がして来ないのだろうか？
露だけでは無い。独裁者の殆どがそうだ。
『屁理屈を捏ねるな！』とは、強く言いたい。
日本は既に、他国からの侵略を受け、領土を奪われ、その事実を実質上、赦してしまっている。
だから、宣戦の口実は既にあるのだ。
だが、日本は平和主義者の国だから、敢えて戦争にしなかっただけである。
領土としては然程ではないが、領海と云う意味では、大きく侵略されている。
単に、国民が住んでいない島だったから、赦してしまったのかも知れない。
――と云うか、この話題はもう止めよう。
永遠に分かり合えぬ話題であった。
俺の命が目的ならば、はっきりとそう意思表示して欲しい。さすれば、必ずやこの命、くれてやる。
だが、北海道は譲れない！日本人の住んでいる島は、一つとして譲れない！
ただ、もう一人の方は、相当に嫌がるであろう。本命は、ソチラであるかも知れぬから。
ベルゼブブ。蝿の事を随分と気にしていたようだし、ソチラが本命であろう。
ただ、命を奪う時は、出来るだけ苦痛なく、速やかに願いたい。
俺の願いは、ソレだけである。
俺は残留思念となって、日本を見守りたい。
ああ、我が父がそうなっているから、もしも攻めて来るのならば、覚悟せよ。
そもそもが、日本に侵攻したら、露首相は娘に強く責められるだろうがな！
SPを連れてで良いから、日本に観光をさせてやれば良さそうなものだがな。
『国賓』と云う扱いであれば、危害を加える馬鹿は、多分、居ないであろうし。
しかし、ツキの弱い者ほど、努力をするものであるのだな。
ソレが実力と云う奴か。
羨ましいものだよ。
俺の実力なぞ、たかがこの程度のものでしか無いよ。
しかし、平和が保たれた暁には、自分の稼ぎで生活出来るレベルを、何としても目指してみせる！
その為には、少なくとも西暦2027年が過ぎるまでは、油断がならないがな！
或いは、コレラ亜種が蔓延るのは、俺の死後かも知れない。
疫病神？そうかも知れぬな。
ならば、厄除けにコッソリで良いから、祀ってくれよ。
――否、既に『氏神様』として祀られているのかよ！(笑)(笑)
人に笑われる位が、俺は丁度良いだろうよ！(笑)(笑)