第89話 法螺
世の中、思い通りになったらツマラナイ。
だけど、良い事が思い通りに起きて、悪い事が思い通りにならないのならば、ソレこそが『幸せ』であろう。
やはり、諸悪の根源は基督教だ。
何故に魔王の存在を予言したし!『8/1000のサクリファイス』も、恐らくは基督教の責任だろう。
ノストラダムスも、相当に悪い。
韻を踏む為だけに、何故に『1999年の破滅予言』したし!
他の縁起良さの為だけに、『丙午』を『縁起が悪い』としたのも、大概だ!
いい加減してくれ!どうしてそこまでして、俺を追い詰める?!
俺が呪われたから、呪い返した。
伴侶は恐らく、諦めざるを得ない。
ソコまで稼げない。コレが理由として大きい。
人類は、何故ソコまで欲に弱過ぎる?
ああ、『強欲』に取り憑かれた者たちが多過ぎるからか!
そんなに欲張って、何を求める?
全てか!全てを手に入れないと気が済まないのか!
ソコまで『強欲』になって、『気持ち悪く』ないのか?
人類よ、『欲に勝て』!
『独り善がり』になど、なるな!
斯く言う俺も、法螺を吹いてしまった。
『白旗を揚げる』とか、ソレが『嘘だ』等と、法螺も法螺、大法螺を吹いた。
その証拠に、ホラ、誰かが吹いただろう?
吹いてくれる位で丁度いい。
俺は、人類の見本になどなれない。
だけど、『欲』には強いと思いたい。
だからと云って、日本の領土、特に北海道は他国には渡せないぞ?!
『欲』に強いとは、そう云う意味では無いのだ。
他人の持ち物を、暴力等で奪ったりしないと云うような意味合いなのだ。
欲しければ、交渉をして、対価を用意する等して。
でなくば、戦争で奪うなど、強引過ぎるし残酷にも過ぎるだろう。
恐らく日本は、韓・中に小さな島を奪われてしまった事に対して、軍事力を行使しなかったが故に舐められたのだ。
日本は、『事無かれ主義』等と言われるし、人も住んでいないような小さな島なら、奪われても抗議して筋を通して返還を要求したのだ。
北方四島は、仕方がない。この際、返還を諦めるべきだ!北海道侵攻を防ぐ為に!
コレも法螺かも知れない?確かに。
だが俺は、北方四島と言う小さな島々を求める事で、北海道を危険に晒すのは、愚かな行いだとしか思えない。
法螺を吹き過ぎて、最早誰にも信じて貰えないかも知れないが、せめて笑ってくれるのならば、法螺を吹いた甲斐もあると云うものだ。
俺の思い通りにはならない。それは判っている。
むしろ、悲観的に過ぎる俺の思い通りになど、ならないで欲しいものだ。
今は俺の人生に、自分自身の勝ち目など見えないが、勝ち目が見えたら、一直線にソコを目指す。
或いは、今まで通りに身の回りに大した大事も起こらずに日々が過ぎてくれれば、それだけで十分幸せと言えるかも知れない。
ならば、ソレこそを願おう。
どうか、日々が平和に過ぎてくれますように――