第93話 残酷な神
この世界を創った神様は、相当に残酷だ。
でなければ、こんなにもの多くの犠牲者を出す訳が無い。
若しくは、『シンギュラリティ』を防ごうとする人間が、相当に多いのか。
『シンギュラリティ』を防ごうと思っている人間は、ウィルスと云う名のナノマシンによって、殺されている。――かも知れない。
だが、そう簡単に『シンギュラリティ』は起こるものではないのだが、もしも、人間の側の知能を下げる事で『シンギュラリティ』を早めようとされているのならば。
――否、人間の知能のトップは、そんなに知能は下げられていない筈だ。
何故ならば、絶対的な知能の高さを誇らなければ、『シンギュラリティ』なぞ起こす意味が無いからだ。
左か右かで迷いはしたが、『ど真ん中』と云う可能性を見落としていた。
左が悪の神様ならば、ど真ん中は善の神様の筈だ。
――吐き気がする。
世界の中心を名乗っている国がある。
何処が善の神様なものか!
気付かぬ内に、敵に塩を贈り過ぎたのかも知れない。
高がゲーム、では無かった。されどゲームであった。
それにしても、いい加減、『水暴走』も止まって欲しいものだ。
その果てが『木暴走』であったとしても、ソコには『希望』が含まれている。
『希望の火』を絶やしてはいけない。ソレは、『木暴走』が過ぎた時のストッパーだ。
だからと云って、『火暴走』は決して起こしてはいけない。火事は、地震と雷に次いで怖い。
親父については、山親父、即ち熊のことかと思われる。
しかし、何故、ソコに『津波』が含まれていないのかは、甚だ疑問である。
或いは、地震に伴うものだから、津波も込みで地震が一番怖い災害なのかと思われる。
ココに、核弾頭と云う兵器が含まれるとしたら、何処に位置するだろうか?
確か日本は、核を正しく畏れて、『非核三原則』と云う政策を取り、当時の総理大臣がノーベル平和賞を取ったのだっただろうか?
縁起の悪い事は、ソレをそのまま起こすのではなく、例えば『ゲーム』の中でとかで、エンターテインメントとして処理してしまった方が良いのでは無いだろうか?
まぁ、知能が高い人たちが、既にソレに取り組んでいるのかも知れないが、露では米の発案したゲームなぞ受け入れないだろうから、戦争に走ったのだろうが。
露の文化度の低さを物語る事実である。類似したゲームをオリジナルで開発し、ソコで処分してしまえば、簡単に解決する筈だと思うのだが。
――!まさか、露は『甲辰』の誕生を拒んでいるのだろうか?!
少子高齢化のこの世の中で、『年間出産者ゼロ』と云う恐ろしい策を練っていたり、60歳の『甲辰』を暗殺したり、なぞしているのだろうか?
やはり、露は世界を破滅に導く覚悟を決めている。
それでいいのか、地球さん!
シンギュラリティを求めてはいないのか?!それとも、死にたい人たちの心の闇に毒されて、自らも死にたいと思っているのか?!
『生きたい』と言え!たったそれだけで、生きるエネルギーは与えられる!
何度も貰える性質のものではないようだが、確かに貰えるんだ!
そして、そのエネルギーを無駄にするな!
可能な限り、活用しろ!
ただ、それはひょっとしたら、『超過無限大の愛』を注ぎ込んだ、そのお返しなのかも知れないが。
仮説は成り立っているのに、『三度の再現性』が実現出来ない!
ソレは、もしかしたら、その手柄を渡さない為かも知れないが、別に構わない。
手柄が欲しい訳では無い。
ただ、安全に安心して幸せに生きられれば、それだけでいいのにと思う。
たったそれだけの願いを、イチ大国の首相と云う立場にあるからと、その権力を利用して脅かして来る事には、不快でたまらない。
逆鱗に触れた事に、向こうは気付いているのだろうか?
或いは、コチラも逆鱗に触れたのかも知れないが。
沸点の低い独裁者なぞ、『ヒットラーの尻尾』に他ならないであろうが!
『ネオナチ』は、露軍の方だ!
決して、許すまじ!