成功への道

第66話 成功への道

 自国を富ませる事。

 この大事さに、恐らく社会主義国は気付いていない。

 天安門事件。アレは、社会主義国が革命を許さない事を世に知らしめた事件だった。

 しかし、社会主義国の底辺の国民は、不満が爆発寸前であろう。

 だからこそ、恐らくは社会主義国は社会の底辺の貧しさを、無視しているのだ。

 ソレが、いつまで維持し続けられるかね?

 恐らくは、社会主義国は頂点に立つ者が自衛の為だけに築いた社会なのだ。

 まぁ、某安〇首相の暗殺事件を考えると、畏れるのは必然なのだろうが。

 軍事力のNo.2が裏切れば、社会主義国も軍事的に革命が行われるのであろうが。

 恐らくは、保身に走って、英雄を目指す事での嫌われる事を畏れているのだろう。

 確かにお前たちの仕業で、世界が歪んでいるよ、ザ・〇ルー〇-ツ!

 或いは、露の首相は、英雄願望を持っているのかも知れない。

 明らかにサタンだと認めている俺と、ベルゼブブたる者の存在を明らかにした為に、『退治せねば!』と思っていたら、自身もサタンである事に気付いて、打つ手が判らなくなっているのかも知れない。

 否、軍事力による解決をする事を決意しているのかも知れない。例え、それで世界が滅ぶことになったとしても。

 故に、俺は来年に期待をしている。壬辰みずのえたつの弱点、甲辰きのえたつの台頭を。

 還暦を迎える歳の者である筈だ。

 そうか……俺は失敗しつつあるのか……。

 来年産まれる者。彼ら彼女らも、甲辰だ。

 現実逃避している場合じゃない。

 俺が考案したあのゲームを、完成させなければならない。

 だが、それですら、最優先では無い。

 神は、一体幾つの試練を重ねれば、俺に成功の道を拓いてくれるのか。

 甚だ疑問で仕方がない。

 だが、その全てを乗り越えないと成功の道へと導いてくれないのならば、俺は成功の道を進めないであろう。