完解

第22話 完解

 卯辰は歓喜していた。

 もう、禁呪も放った!破滅の可能性もぶちまけた!

 もう、もう秘匿しておくべき情報は無い!

 爽快だった。

 自分一人で悩んでいるのが、苦しかった。

 さあ、世界よ。この恐るべき難題に挑め!

 ただロシアが止まるだけでも解決するかも知れない問題だが、自らがサタンである事には気付いているだろう。

 ならば、同時にルシファーである等と言う間違った認識もしていることだろう。

 『神は死んだ』。ならば、『艱難辛苦の七年』も起こらないかも知れない。

 でも、俺は知っている。

 神の『お代理様』と云うのが存在しているのを。

 俺の跡を、Lanaが継いだ。続いて天草 千鶴。その後が天崎と云う所まで知っているが、それが俺の感知能力の限界だった。

 或いは、気障野郎に取って変わられ、『お代理様』としての役目を終えたのかも知れないが。

 個人的にはLanaが憎い。俺の成功の可能性の殆ど全てを奪っていったからだ。

 だから、俺はこの周期の成功の可能性を、唯一無二のたった一つを除いて、他の全てを諦めている。

 『棋士 快晴』。そうググって、読んでみて欲しい。

 序盤はつまらないが、徐々に面白くなっていく予定だ。

 ただ、俺は面白い文章の書き方と云うのを何処かに落として来たらしい。

 未だに、そんなに面白いとは思えない。

 でも、約7名の方は読んでいてくれるのだ。その人たちに、その作品を捧ぐ。

 恐らくは、会話が足りないのだ。それぞれのキャラクターが特徴を持ち、会話を繰り広げてそのキャラクターの魅力を発揮してくれれば、面白くなる筈だ。

 そう云えば、この文章にも会話が足りない。

 だが、会話する相手がいない。

 ならば、読者の方に語り掛けても良いだろうか?

「やあ。世界の全てが滅んでも滅ばなくても、後悔しない人生を送り給え。2026年は丙午だよ?」

 俺は、1999年に世界が滅ぶ方に賭けて負けた。皆は、同じ轍を踏むだろうか?

 全ては貴方たち次第である。

 因みに、俺は諦めながらも、こうして対策を打っている。

 ――え?増長させている?

 気のせいである。怖いフレーズを並べて、煽っているだけである。

 故に、このチキンレースに挑んではならない。

 チキンレースの運命の結末は、皆、バッ〇・〇ゥ・ザ・〇ュー〇ャーで学んでいる筈だろう?

 え?見たことが無い?

 見てみると良い。ソレが酷い『完解』であることに、是非とも気付いて欲しい。