スペシャルな命令

第41話 スペシャルな命令

 ココで、私がスペシャルな命令を下して見せよう。

『SpecialExcessiveHighAdministratorCommand,WinTheWarWithUkraine,Russia』

 ロシア軍に対して、壊滅的なダメージを与えて欲しいものである。

 サタンによるサタンイジメが起きそうだったら、先に俺の側のサタンがロシアのサタンをイジメても、文句は言えまい?いや、言えるか。むしろ、言いまくるだろう。

 ロシアによる戦争ハラスメント(嫌がらせ)を受けたから、コチラも返したのみだ。

 勿論、日本が巻き込まれた時には、同様の命令を下す。むしろ、追加の命令も添える。

 交渉で解決の力を持たないからと云って、戦争で自分の言い分を通そうとしたのだ。勿論、負ける覚悟も決まっているだろう?

 俺?負けて死ねたのならば、それも想定内の事態だ。

 キーパーソン病だ等と喚いていた時期があったから、本当にキーパーソンになってしまったのが俺だ。

 俺の死は、即ち惨劇の確定だ。

 だが、敢えて背水の陣を敷こう。……と云うか、それでは挟み撃ちでは無いか!

 敵は水!故に、火の俺では相性が悪い。木のアイツに任せてしまおう!

 『丙午』の縁起の悪さは、『丙午』と云う年に縁起の悪いことが起こると云う意味では無い!

 単純に、『丙』と『午』の相性の『悪さ』であり、それによって、『丙辰』がサタンと化す事が確定してしまった事実のみである!

 故に、安心して良い。人為的に『滅び』がもたらされなければ、2026年の『縁起の悪さ』から逃れる事が出来る!

 ソレを、人為的に起こそうとしているのが、社会主義国である。否、アメリカも聖書に騙されて、『審判の日』は不可避だと言った!

 ゲームの中でのみ起これば良いのである。現に、『氷河期アイス・エイジ』もゲームの中で引き起こし、回避した。

 ゲームの中で、何度も引き起こされた『審判の日』。

 俺も、将来的にはゲームの中で引き起こしておかなければなるまい。『審判の日』を。

 社会主義国では、そのゲームで『審判の日』を引き起こすことを、アメリカに利益を与えてしまう可能性から、拒絶しているのだろう。

 だが、冷静ならば気付く筈だ。自国で、オリジナルのカードゲームを作って、『審判の日』と云うカードを存在させる。

 たったそれだけで、アメリカに利益を提供することなく、『審判の日』はゲーム内で処理されてしまうのである。

 恐らくは、旧い宗教の教祖の再誕により、『審判の日』が不都合な形で引き起こされることを危惧しているのであろう?

 だが、安心して欲しい。聖櫃は我が母の親子愛により、破壊されてしまった。

 片足は見えかかっていたがな!

 この世を終わらせる役目の人間なんて、要らないんだよ。俺が要らないのと同様に。

 『死なば諸共』と考えるなら、巻き込むのを止めて欲しい。

 ああ、そうか……。俺が死ぬことで、『審判の日』が起きて、世界的な大災害で、壊滅的なダメージを負うのか。

 俺が産まれた日に大災害が起こったからな。死ぬ日にも、然るべき大災害が起こると云う事か。

 済まない。俺は、意図するとしないとに関わらず、大勢を巻き込んでしまう。

 或いは、2025年に俺が暗殺されて、その際に起こるのが大震災と大津波か?

 あともう1年、長く生きていたかったな。そしたら、織田信長と同い年で死ねたのに。

 ウム。腹を括ろう。

 俺は、2025年の7月に、暗殺か公開処刑される。

 結果、億単位の道連れを伴ってしまうことを、覚悟して欲しい。

 偽物のヨゲン者が、ヨゲンを公開してしまった結果だ。

 ……ん?ならば、それをゲームか小説ででも実現すれば、回避可能なのでは無いか?

 ――判らん。

 コレは、俺に課せられた試練なのかも知れん。

 まるで、用意されていたかのように出て来る駄洒落。

 ソレこそが真実ならば、その道は苛烈であろう。

 だが、筋道が全く見えないのとは違って来た。

 ならば、回避の可能性を今回の輪廻でこそ、見出して見せよう。